技術者のポジショニング

技術者の上司報告テンプレ|結論→理由→次の一手で判断が速くなる(ChatGPT活用)

「報告はしているのに、上司が動いてくれない」
「説明が長くなって、結局なにが言いたいのか分からなくなる」
技術職で働いていると、こういう“報告のつまずき”はかなり起きます。

私自身、現場→製造→技術→開発と10年以上やってきて思うのは、評価は成果だけで決まらないということです。
成果を上司が判断できる形で出せるか。ここで差がつきます。

この記事では、上司の意思決定を止めないための報告テンプレを「結論→理由→次の一手」で固定し、口頭・チャット・メールに落とし込める形にします。
さらに、ChatGPTで“判断材料のたたき台”を作るプロンプトも載せます。


上司報告が変わると、評価の伸び方が変わる

上司は忙しく、技術の細部まで追いきれません。だからこそ、報告が「判断できる形」になっているかが評価に直結します。

上司が評価しやすいのは、必ずしも“最終的な正解”を出せる人ではありません。
それよりも、「次に何を決めるべきか」が分かる形で材料を出し、前に進められる人です。

逆に、報告が曖昧だとこうなります。

  • 上司が判断できずに止まる
  • 追加質問が増えて、あなたの手が戻る
  • 結果として“遅い仕事”に見える

この負の連鎖を断つのが、型です。


上司が欲しいのは「判断できる情報」

結論から言うと、上司が欲しいのは情報量ではなく「判断材料」です。判断材料は、次の3点でできています。

判断材料の3点セット

  • 現状:いま何が起きているか(事実)
  • 選択肢:取り得る手が何か(A/B/C)
  • 次の一手:いつ何をするか(あなたの提案)

これが揃うと、上司は“意思決定”だけに集中できます。
報告が長くなる人ほど、現状説明が厚くなって選択肢と次の一手が薄くなりがちです。


報告テンプレは「結論→理由→次の一手」で固定する

ここからが本題です。報告テンプレは迷わないように固定します。結論を先に出し、理由は短く、最後に次の一手で前に進めます。

テンプレ(最小版)

  • 結論:どうしたいか(何を決めてほしいか)
  • 理由:判断に必要な根拠(事実と制約)
  • 次の一手:あなたがやること、上司にお願いしたいこと

これを口頭・チャット・メールに落とすとこうなります。

口頭の例(30秒版)

  • 結論:A案で進めたいです。承認ください
  • 理由:現状は〇〇で、B案は納期に間に合いません
  • 次の一手:承認いただければ、今日中に手配して明日朝に確認します

チャットの例(Teams/Slack)

結論:A案で進めたいです(承認お願いします)
理由:現状〇〇、制約は△△。B案は納期に間に合わない見込みです
次の一手:承認後、今日中に手配→明日9時に結果共有します

メールの例(件名までセット)

件名:【判断依頼】〇〇不具合の対応方針(A案で進行希望)
本文:
結論:〇〇についてA案で進めたいです。ご承認お願いします。
理由:現状は□□、制約は△△です。B案は納期影響が大きい見込みです。
次の一手:承認後、本日中に手配し、明日午前に一次結果を共有します。

ポイントは、形式が変わっても“骨格”は同じにすることです。


場面別テンプレ(不具合・試験計画・進捗遅れ)

技術職で頻出の3場面に落としておくと、現場で迷いません。コピペして状況だけ差し替えれば使えます。

不具合解析の報告テンプレ

不具合は「原因が確定してから報告」だと遅れます。初動は“切り分けの方針”が言えれば十分です。

結論:まずは〇〇を切り分け対象にして確認します(優先順はA→B→C)
理由:現象は□□で、発生条件は△△。再現性が高いのはA側です
次の一手:今日中にAを確認→明日午前に結果共有。必要ならBへ展開します

試験計画の報告テンプレ

試験計画は「目的と評価項目」が曖昧だと止まります。上司に決めてもらうべきポイントを先に出します。

結論:試験の目的は〇〇、評価項目は△△で進めたいです(合意お願いします)
理由:現状の課題は□□で、ここを評価しないと判断できません
次の一手:合意後、条件と手順を確定→今週中に計画書ドラフトを提出します

進捗遅れの報告テンプレ

遅れは事実報告だけだと評価が落ちます。“回復案”までセットにします。

結論:現状〇日遅れです。回復のためAを優先して進めます
理由:遅れ要因は□□、ボトルネックは△△です
次の一手:Aを今週中に完了、Bは来週へ移動。影響が出る場合は〇日までに再報告します


ChatGPTで「判断材料のたたき台」を10分で整える

型があっても、毎回文章化するのは地味に重いです。ここでChatGPTを“下書き係”として使うと速くなります。

使い方のコツ

  • 入力は少なく、出力は整える
  • 事実と制約だけ渡して、選択肢と次の一手を出させる
  • 最後はあなたの現場前提で修正する

上司報告を作るプロンプト(万能)

以下をそのまま貼って使えます。

「以下の状況を、上司が判断できる報告に整えてください。
出力は『結論→理由→次の一手』で。
口頭版(30秒)、チャット版、メール版も作ってください。
状況:
事実(分かっていること):
制約(納期・品質・コスト・リソース):
私の希望(A案など):
上司に決めてほしいこと:」

選択肢を出すプロンプト(A/B/Cを作る)

「次の状況で取り得る選択肢をA/B/Cで提示し、それぞれのメリット・リスク・必要工数を整理してください。最後に推奨案も出してください。
状況:
制約:
期限:」

不具合初動のプロンプト(切り分け手順)

「不具合の初動として、現象整理→原因候補→切り分け手順(短時間でできる順)→次の報告ポイントを作ってください。
現象:
発生条件:
再現性:
影響範囲:
既に確認したこと:」


報告で失敗しがちな落とし穴

型を入れても、ここで崩れやすいポイントがあります。先に潰しておくと安定します。

結論が「お願い」だけになっている

「確認お願いします」だけだと、判断が止まります。
結論は「どうしたいか」「何を決めてほしいか」まで言い切る方が強いです。

理由が長くなりすぎる

理由は“判断に必要な根拠”だけで十分です。
背景説明は必要になったら聞かれるので、先に盛らない方が通ります。

次の一手が曖昧

次の一手は、期限と報告タイミングまでセットにすると評価が上がります。
「今日中にA、明日午前に共有」くらいまで言えると、上司は安心します。


まとめ

上司報告は、才能より型です。

  • 上司が欲しいのは情報量ではなく「判断材料」
  • 報告は「結論→理由→次の一手」で固定すると迷わない
  • 不具合・試験計画・進捗遅れの3場面に落とすと現場で強い
  • ChatGPTでたたき台を作れば、報告の質と速度が安定する

評価を上げるのは、頑張りを増やすことより「判断を前に進める報告」を増やすことです。


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