試験計画は、技術者の仕事の中でも
「手間が大きいわりに、形になるまで時間がかかる」作業の代表です。
「試験計画に時間がかかり、午後まで食い込む」「準備が重くて後回しになる」
そんな悩みを抱える技術者は少なくありません。
目的の整理、現状の課題、仮説、試験項目、条件の設定……
どれも重要ですが、ゼロから書こうとすると想像以上に時間を奪われます。
私自身も、現場で試験計画を作るたびに
「本題に入る前の“整理作業”で午前が終わる」
ということがよくありました。
しかし、ChatGPTを導入してからは
試験計画の“初動”が圧倒的に速くなりました。
AIに試験を設計させるわけではありません。
ChatGPTは、技術者が時間を使いがちな
- 情報の整理
- 観点の漏れ確認
- 仮説の候補出し
- 構成のたたき台づくり
といった部分を短時間で補助してくれる“整備役”として非常に相性がいいのです。
この記事では、日常業務で使っている
現場でそのまま使える「試験計画テンプレ」とプロンプト をまとめました。
1. なぜ試験計画とChatGPTは相性がいいのか
● ① 情報整理が速い
試験計画の7割は「整理作業」で決まります。
ChatGPTは、前提条件・現象・課題点を短時間でまとめられるため
“書き出すまでの時間”が大幅に減ります。
● ② 見落としやすい観点を補ってくれる
試験計画は「漏れ」が怖い仕事です。
ChatGPTに観点を追加してもらうだけでも
見落としが減り、試験精度の安定につながります。
● ③ 論理的な構成を作るのが得意
技術者がつまずきやすいのが
“構成をどうするか”という部分。
ChatGPTはテンプレ化が得意なので、
骨組みづくりを任せると圧倒的に速くなります。
● ④ 試験の優先順位づけがしやすい
ChatGPTは条件を並べて比較するのが得意です。
これにより、
「どこから試すべきか」
の初動が早くなります。
2. 現場でそのまま使える 試験計画テンプレ
まずは 基本形(テンプレート) を載せます。
ChatGPTのプロンプトに投げる際にも使えます。
■【試験計画テンプレ(現場で使える構造)】
1. 試験の目的
(例:締付け軸力のばらつき要因を特定する)
2. 現状(問題の整理)
・現象
・再現条件
・過去の対策
・確認できている事実
3. 仮説(原因の候補)
・候補A
・候補B
・候補C
(例:締付け速度、ボルトのロット差、座金硬さ、摩擦係数など)
4. 試験項目
・試験①:◯◯
・試験②:◯◯
5. 試験条件
・設定条件
・制約条件
・評価方法
6. スケジュール
・試験開始日
・完了予定
・データ取得期間
7. 期待される効果
・ばらつきの減少
・原因の切り分け
・再現条件の把握
3. ChatGPTに任せると速くなるポイントとプロンプト
以下は、現場でそのまま使える内容です。
コピペして使ってください。
● 3-1. 目的・現状・仮説の整理(最初の壁を突破)
【試験計画の整理をお願いします】
目的:◯◯
現象:◯◯
再現条件:◯◯
過去の対策:◯◯
上記を踏まえて「現状」「課題」「仮説」の3つに整理してください。
必要なら追加で確認すべき観点も提示してください。
● 3-2. 原因候補の洗い出し
【原因候補の洗い出し】
現象:◯◯
再現条件:◯◯
制約条件:◯◯
可能性のある原因候補を、
機械 / 材料 / 環境 / 方法 / 人 の観点で整理してください。
● 3-3. 試験項目の検討
【試験項目の候補を挙げてください】
目的:◯◯
仮説:◯◯
どの仮説を切り分けられるかを踏まえて、
試験項目の候補を整理してください。
● 3-4. 試験条件の整理
【試験条件の整理】
試験項目:◯◯
設備:◯◯
使用する材料:◯◯
制約条件:◯◯
設定条件と注意点を整理し、
評価方法もあれば提示してください。
● 3-5. 試験計画の「構成案」を作らせる(最強)
【試験計画の構成案を作成してください】
目的:
現状:
仮説:
試験項目:
制約条件:
技術者が読みやすい構成で、
試験計画の“骨組み”を作成してください。
4. ChatGPTを使うと試験計画はこう変わる
● 整理に使っていた時間が半分以下になる
骨組みが先にできるため、全体が見える状態で書ける。
● 観点漏れが減る
必要な観点をChatGPTが補ってくれるため、
試験の精度が安定します。
● 試験の優先順位づけがしやすい
候補の重みづけをChatGPTに求めることで、
どこから試すべきかの指標が明確になります。
● 報告書・議事録への展開がスムーズ
整理された構造のまま報告書に書けるため、
“読みやすい技術資料” に仕上がりやすくなります。
5. まとめ:試験計画は“AIで前倒し”できる工程
試験計画は、本質業務に入る前の準備が大変な仕事です。
ただ、ChatGPTを正しく使えば
その“準備の負担”を大幅に軽くできます。
AIは、試験内容を決定するのではなく
技術者が考えるための土台を整えるツール です。
初動が速くなると、
解析・報告書・会議準備まで一気に効率化できます。
あなたの業務時間を取り戻すためにも、ぜひ今日から試してみてください。
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