この記事では、試験計画の書き方を「テンプレ(例)」として使える形で整理し、ChatGPTで初動を速くする方法をまとめます。
試験計画は、技術者の仕事の中でも「手間が大きいわりに、形になるまで時間がかかる」作業の代表です。
目的の整理、現状の課題、仮説、試験項目、条件の設定。どれも重要ですが、ゼロから書こうとすると想像以上に時間を奪われます。
私自身も、試験計画を作るたびに「本題に入る前の整理で午前が終わる」を何度も経験してきました。
ただ、ChatGPTを“試験を設計するAI”として使うのではなく、技術者が時間を使いがちな「整理」と「漏れ確認」を補助する整備役として使うと、試験計画の初動が驚くほど速くなります。
この記事では、現場で実際に回している「試験計画テンプレ」と「コピペで使えるプロンプト」をまとめます。急ぎの人は、先にテンプレから使ってください。
この作業をAIで回せるようになると、時短だけでなく「評価される仕事の進め方」になります。全体像は「AI×業務効率化大全」にまとめました。
効率化は手段で、評価は結果です。全体像は「評価される立ち位置」にまとめています(読む順番つき)。
なぜ試験計画とChatGPTは相性がいいのか
試験計画が遅くなる原因は、作業量そのものより「整理の順番」が崩れることが多いです。ChatGPTはこの“整理の順番づくり”が得意です。
情報整理が速い
試験計画の多くは「前提条件の整理」で決まります。
現象、制約、目的、評価軸を一度テキスト化できると、その後の作業が一気に進みます。
見落としやすい観点を補ってくれる
試験計画は漏れが怖い仕事です。
ChatGPTに「抜けがちな観点」を列挙させるだけでも、レビューでの手戻りが減りやすくなります。
論理的な構成を作るのが得意
技術者がつまずきやすいのが「どの順番で書くか」です。
ChatGPTに骨組みだけ作らせれば、あなたは整合確認と判断に集中できます。
優先順位づけの初動が速くなる
仮説が複数あると「どこから潰すか」で止まりがちです。
ChatGPTは条件比較や整理が得意なので、初動の迷いを減らせます。
まずはこれを使う:試験計画テンプレ
ここがこの記事のメインです。テンプレに情報を埋めて、そのままプロンプトに投げてください。
試験計画テンプレ(現場で使える構造)
- 試験の目的(この試験で何を判断するか)
例:締付け軸力のばらつき要因を特定する - 現状(問題の整理)
- 現象(何が起きているか)
- 再現条件(いつ、どんな条件で起きるか)
- 過去の対策(やったこと、結果)
- 事実(確定している情報)
- 仮説(原因の候補)
- 候補A
- 候補B
- 候補C
例:締付け速度、ボルトのロット差、座金硬さ、摩擦係数 など
- 試験項目(仮説を切り分ける設計)
- 試験①:何を変えて、何を確認するか
- 試験②:何を変えて、何を確認するか
- 試験条件
- 設定条件(変数、水準、範囲)
- 制約条件(設備、材料、時間、安全)
- 評価方法(測定方法、評価指標、合否基準)
- スケジュール
- 試験開始日
- 完了予定
- データ取得期間
- 期待される結果と次アクション
- 何が分かれば成功か
- 結果に応じて次に何をするか
ChatGPTに任せると速くなるポイントとプロンプト集
ここからは、テンプレを“使える形”に変換するためのプロンプトです。コピペでOKです。
目的・現状・仮説の整理(最初の壁を突破)
狙いは「文章にできない状態」を脱出することです。
【試験計画の整理をお願いします】
目的:◯◯
現象:◯◯
再現条件:◯◯
過去の対策:◯◯
上記を踏まえて「現状」「課題」「仮説」の3つに整理してください。
また、追加で確認すべき観点があれば箇条書きで提示してください。
原因候補の洗い出し(広げる→整理する)
候補を増やすだけでなく、分類して扱いやすくします。
【原因候補の洗い出し】
現象:◯◯
再現条件:◯◯
制約条件:◯◯
可能性のある原因候補を、機械/材料/環境/方法/人 の観点で整理してください。
それぞれ「確認方法の例」も1つずつ添えてください。
試験項目の検討(仮説を切り分けに変換)
“仮説→試験項目”へ落とすのが一番時間がかかるところです。
【試験項目の候補を挙げてください】
目的:◯◯
仮説:◯◯
各仮説を切り分けるための試験項目を、優先順位つきで提案してください。
優先順位の理由も短く添えてください。
試験条件の整理(設定条件と注意点を固める)
条件は増えやすいので、まず最小構成を作ってから増やす方が安全です。
【試験条件の整理】
試験項目:◯◯
設備:◯◯
使用材料:◯◯
制約条件:◯◯
設定条件(水準・範囲)と注意点を整理し、評価方法(測定項目、合否基準の案)も提示してください。
試験計画の構成案を作らせる(骨組みづくり)
最後は“上司に出せる形”まで整えます。
【試験計画の構成案を作成してください】
目的:
現状:
仮説:
試験項目:
制約条件:
技術者が読みやすい構成で、試験計画の骨組みを作成してください。
レビューで突っ込まれそうな点も先に指摘し、補足案を出してください。
ChatGPTを使うと試験計画はこう変わる
ここは「導入の納得」ではなく「使い続ける動機」を固めるパートです。
整理に使っていた時間が減る
骨組みが先にできるので、全体が見える状態で書けます。手戻りが減ります。
観点漏れが減る
見落としやすい観点を補ってくれるので、レビューで戻りにくくなります。
優先順位づけがしやすい
仮説と試験項目の関係が整理されるので、どこから試すべきかが見えます。
報告書・議事録への展開がスムーズ
試験計画の構造が整っていると、そのまま報告書に流用しやすくなります。
5. まとめ:試験計画は“AIで前倒し”できる工程
試験計画は、本質業務に入る前の準備が重い仕事です。
ただ、ChatGPTを「決める役」ではなく「整える役」として使えば、その準備負担を大きく減らせます。
まずは、この記事のテンプレを埋めて、プロンプトで骨組みを作ってください。
初動が速くなると、解析・報告書・会議準備まで連鎖的に軽くなります。
次は、同じ要領で他の業務にも展開できます。「AI×業務効率化大全」で、試験計画・不具合解析・資料作成の入口をまとめて確認してください。
同じ成果でも「立ち位置」と「見せ方」で評価は変わります。次は「評価される立ち位置」で全体像を押さえると、迷いが減ります。
この記事の内容を「次に何から試すか」で迷ったら、技術職向けにおすすめサービスや学び方を1ページにまとめました。⇨おすすめサービスまとめ
関連リンク(次に読む)
・AI×業務効率化大全(全体像)
・試験計画(実務テンプレ)
・不具合解析(原因の切り分け)
・議事録/資料作成(プロンプト集)
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