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技術職向け:ChatGPTプロンプト20選|報告書・議事録・試験計画・不具合解析を時短

技術職向けに、報告書・試験計画・議事録・不具合解析で使える「コピペOKのChatGPTプロンプト(テンプレ)」を用途別に20個まとめました。文章の構成、要約、決定事項と宿題の抽出、原因仮説の整理まで、現場でそのまま使える形にしています。

技術職は「文章を書く仕事」が想像以上に多い職種です。
試験計画、試験結果、報告書、議事録、不具合解析。どれも本来の開発業務とは違うのに、時間だけは確実に奪われていきます。

私自身も、定時後に報告書をまとめてそのまま残業、集中したかった業務は翌日に回す──そんな日が続いていました。
ところがChatGPTを本格的に使い始めてから、文章作成の負担が一気に減り、作業時間が体感で半分以下に。

この記事では、現場で実際に使える「技術職向けの実務プロンプト」を用途別に20個まとめます。
急ぎの人は、下の目次から自分の用途に近いところだけ使ってください。

この作業をAIで回せるようになると、時短だけでなく「評価される仕事の進め方」になります。全体像は「AI×業務効率化大全」にまとめました。
効率化は手段で、評価は結果です。全体像は「評価される立ち位置」にまとめています(読む順番つき)。

実際に私自身、試験計画・報告書・議事録の作成時間を大きく短縮できたプロンプトだけを厳選しています。


用途別ショートカット|必要なプロンプトへすぐ行く

「全部読む時間はない」「今すぐ使いたい用途が決まっている」
そんな方向けに、用途別のショートカットを用意しました。
目的に近いところから読み進めてください。

報告書作成を早く終わらせたい

試験結果の整理、考察文のたたき、上司提出用の構成づくりを効率化したい場合はこちら。

報告書作成をChatGPTで効率化する実務ガイド

議事録・会議メモを短時間でまとめたい

会話の要点整理、決定事項・ToDo抽出、共有しやすい形への整形をしたい場合はこちら。

議事録作成をChatGPTで効率化する実務ガイド

試験計画をスムーズに作りたい

目的整理、評価項目の洗い出し、計画書の骨子作成を楽にしたい方はこちら。

試験計画 × ChatGPT|現場で使えるテンプレと考え方

不具合解析・原因切り分けを進めたい

現象整理、仮説出し、再発防止案のたたきを作りたい場合はこちら。

不具合解析 × ChatGPT|原因の切り分けを加速するプロンプト集

まずは全体像を押さえたい

「どこからAIを使えばいいか分からない」という場合は、全体像から把握してください。

AI×業務効率化大全

まずはここから:用途別ショートカット

必要なところだけ、コピペで使ってください。

※ 業務別の使いどころや考え方は、上記の専用記事で具体例つきで解説しています。

  • 試験計画(4)
  • 報告書(4)
  • 議事録(3)
  • 不具合解析(3)
  • メール・調整(3)
  • 資料作成(3)

プロンプトの前提(実務で失敗しないための使い方)

技術職の文章は「正確さ」と「背景説明」が求められます。品質を安定させるコツは2つだけです。

  • 前提条件(装置、環境、検証内容)を簡潔に伝える
  • 曖昧な表現を避け、目的を明確にする

たとえば試験計画なら「目的」「評価対象」「使用設備」「評価項目」を先に伝えるだけで、出力は実務レベルに近づきます。
この記事のプロンプトは、なるべく少ない説明でも使えるように調整しています。


試験計画(4)

試験計画は、構成を任せるだけで負担が大きく減ります。

1)試験計画の構成案作成

入力(ここだけ埋める)

  • 目的:〇〇(例:〇〇の性能確認)

プロンプト

以下の目的で試験計画を作りたいです。
目的、試験項目、試験条件、評価指標の「構成案」を提案してください。

目的:〇〇

2)試験項目の漏れチェック

入力

  • 試験計画(項目だけでも可):〇〇

プロンプト

この試験計画の試験項目に漏れがないか確認し、
一般的に必要な項目があれば追加してください。

内容:〇〇

3)試験条件の妥当性チェック

入力

  • 試験条件:〇〇
  • 制約条件(設備・時間など):〇〇

プロンプト

下記の試験条件が妥当か、改善案を提示してください。
制約条件も踏まえて、最小構成の条件案も提案してください。

試験条件:〇〇
制約条件:〇〇

4)試験計画の要約(上司に通す用)

入力

  • 試験計画:〇〇

プロンプト

以下の試験計画を読みやすい文章に整理し、
箇条書きで要点(目的/条件/評価項目/合否基準)をまとめてください。

内容:〇〇

報告書(4)

技術文書で最も時間を奪う領域です。まずここを短縮するのが効きます。

報告書の構成・要約・考察をもっと深くテンプレ化したい方は、専用記事にまとめました(報告書・資料作成のAI活用)。

5)報告書の構成作成

以下の試験結果から、報告書の構成案と見出し案を作成してください。

内容:〇〇

6)結果の要点整理(結論+理由)

この試験結果のポイントを技術者向けに整理し、
結論と理由をセットでまとめてください。

内容:〇〇

7)図表コメント生成(誤解されない説明)

以下のグラフを説明する文章を、
読み手に誤解がないよう簡潔に作成してください。
条件:専門用語はそのまま使用。

内容:〇〇

8)課題まとめ(次アクションに落とす)

以下の内容から、今後の課題と改善案を3つにまとめてください。

内容:〇〇

議事録(3)

議事録は「聞いた内容を整える」だけで負担が激減します。

議事録を“決定事項と宿題が抜けない形”に固定したい方は、専用記事にまとめました(議事録を最短で終わらせる)。

9)会議メモ整理(議事録化)

以下のメモを議事録形式に整えてください。
議題、決定事項、宿題、担当者を明確にしてください。

内容:〇〇

10)決定事項だけ要約

以下の会議内容から、決定事項だけを抽出してまとめてください。

内容:〇〇

11)宿題リスト(担当者別)

以下の議事録から、関係者別の宿題リストを整理してください。

内容:〇〇

不具合解析(3)

不具合解析は視点整理にAIが効きます。

12)再現条件の整理

以下の不具合について、再現条件、発生環境、影響範囲を整理してください。

内容:〇〇

13)原因仮説(候補出し)

以下の現象から、考えられる原因仮説を3つ提示してください。
あわせて各仮説の確認方法も1つずつ提案してください。

内容:〇〇

14)切り分け手順(ステップ化)

以下の不具合について、切り分けに必要な確認手順を
ステップ形式で提案してください。優先順位の理由も添えてください。

内容:〇〇

メール・調整(3)

技術職が苦手になりやすい領域ですが、AIでラクになります。

15)技術問い合わせメール(返信案)

以下の問い合わせ内容に基づき、先方が理解しやすい文章に整えて返信案を作成してください。

内容:〇〇

16)スケジュール調整文(失礼なく)

以下の条件を満たしつつ、失礼にならない日程調整メールを作成してください。

内容:〇〇

17)上司への相談文(短く丁寧に)

以下の状況について、上司に相談したい内容を短く丁寧な文章で作成してください。

内容:〇〇

資料作成(3)

PowerPointの原案づくりにも向いています。

18)プレゼン構成案(5〜7枚)

以下の目的でプレゼン資料を作りたいです。
全体構成案を5〜7枚で作成してください。

目的:〇〇

19)スライド要点整理(短く)

以下の説明内容をスライド向けに短くまとめてください。

内容:〇〇

20)比較表作成(メリデメ整理)

以下の2つの案を比較し、メリット・デメリットを表形式で整理してください。

案A:〇〇
案B:〇〇

技術職がAIを使いこなすコツ

現場で感じたのは、AIは「完璧な文章」を作るものではなく、「思考の型を整えるツール」だということです。
特に技術職は「何から書くか」「どこまで書くか」「説明の順番」で迷う時間が長い。構成づくりを任せるだけで、文章の骨格が一気に整います。


まとめ

この記事は、技術職がよく作る文書を「コピペで最短化」するためのプロンプト集です。
まずは自分の用途に近いものを1つだけ使ってみてください。仕事が軽くなる感覚がすぐ掴めます。

次は、同じ要領で他の業務にも展開できます。「AI×業務効率化大全」で入口をまとめて確認してください。
同じ成果でも「立ち位置」と「見せ方」で評価は変わります。次は「評価される立ち位置」で全体像を押さえると、迷いが減ります。


仕事でそのまま使いたい方へ

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